- Q左手デバイスはイラスト制作に必要?
- A
使用頻度が高いショートカットを自由に登録できるので、今すぐに導入するべき!
左手デバイスは、イラスト制作や音楽活動、動画編集、ゲーム。さらに、Unityでゲームを作る際に、事前に登録したショートカットキーを瞬時に呼び起こすことができるものです。
このように左手デバイスは、クリエイティブな活動の効率を上げるために非常に役に立つアイテムです。
私自身、創作活動をやめるかもしれないから、もう少し上達したら買おうと左手デバイスの購入を先延ばしにしていました。
絵を描き始めて1年がたったので、そろそろ導入しようと購入しました。
そして、左手デバイスを使い始めて、もっと早くに買っておけばよかったと痛感しています。
PCのキーボードを何度も押す必要がなくなるので作業効率が上がります。
無駄な動きが無くなり絵の上達を実感し、もっと早く導入しておけばと後悔しています。
本記事は、実際に私が使っている「XP-Pen カスタマイズキーボード Shortcut Remote AC19」を紹介します。
さらに、イラスト・マンガ制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT EX 」(クリスタ) において、登録するべきおすすめのショートカットを紹介します。
- Shortcut Remote AC19について知りたい。
- クリスタで使えるショートカットキーを知りたい。
- 左手デバイスの選び方を知りたい。
XP-Pen カスタマイズキーボード Shortcut Remote AC19
本製品は、XP-Pen社から販売されているショートカットリモートコントローラーです。ワイヤレスで接続し、操作可能なので、手で持ちながら使用することができます。
XP-Penは中国に本社を置いた、板タブレットや液晶タブレットの他にも、本記事で紹介している片手デバイスなどの周辺機器を販売する企業です。
同封内容
本体と取り扱い説明書のパッケージです。可動には乾電池(単四)が必要ですが、電池は付属していないので、各自用意する必要があります。
外観
本製品のデザインは、上部にホイールとボタン1つ。下部にキーが9つあります。
背面にUSBレシーバーがあり、無線で接続可能です。
また、滑り止めのゴムが付いていて、およそ40°の傾斜までは滑り落ちないでその場にとどまります。
したがって、液タブをお使いの方は、タブレットの横にのせて使うことができます。
大きさは、スマートフォンとほぼ同じコンパクトなサイズで、重さも70gと軽量なので、手で持ちながら操作しても疲れにくいです。
自分が使うときは、据え置かないで絵を描かないもう一方の片手で持ちながら操作しています。
対応OS
Mac、Windowsどちらでも使うことができます。
接続には、USBレシーバーを使い、Buletooth接続が不可能なので、iPadで使うことはできないです。
その他にも、ドライバーはMacとWindowsのみであることからiPadやchromeOSに対応していないことが言えます。
ショートカットキーの登録
標準の通りの登録でもすぐに絵描きの作業効率を上げることはできます。
しかし、絵描きソフトウェアそれぞれでショートカットキーが異なるので、自分が使いやすいようにカスタマイズすることをお勧めします。
本記事では、私が実際に「CLIP STUDIO PAINT EX 」(クリスタ)で登録している線画と色塗りをそれぞれの内容を紹介します。
ショートカットキーの変更は、Xp-pen AC19ドライバーダウンロードページでドライバーをPC内にインストールする必要があります。
インストールと登録が完了すると、このようなページが開きます。
線画のショートカットキー
以下の設定は、アタリやラフ、線画などで効率が上がる設定となります。
下書きの段階では、違和感を修正する機会が多いので、これらの登録をおすすめします。
K1 | レイヤー移動 |
K2 | 自由選択 |
K3 | 選択範囲 |
K4 | 左右反転 |
レイヤー移動(K1)は、選択しているレイヤー全体を移動させることができます。
自由選択(K2)は、囲んだ範囲で変形させることができます。
範囲選択(K3)は、囲んだ範囲を移動(ドラッグ)させたり、消去(Deleteキー)したりなど様々な操作ができます。
左右反転(K4)は、紙をひっくり返しているイメージです。左右を反転させることで絵の癖を取り除く効果があります。
輪郭や頭身など絵師によって個性が出ますが、目は縦長に描いたり、横長にしたりなど特に個性が出ます。
絵の特徴が、個性ではなく、中途半端な絵となり癖であることを避けるために反転して違和感を出さないように左右反転を使います。
色塗りのショートカットキー
以下の設定は、色塗りで効率が上がる設定となります。
K1 | スポイト |
K2 | 塗りつぶし |
K3 | レイヤー指定 |
K4 | 範囲選択 |
スポイト(K1)は、レイヤー関係なく色の上にカーソルを置いて、クリックすると同じ色を取得できます。
塗りつぶし(K2)は、クリックしたところの色を塗りつぶします。
線がつながっていないと、用紙全部が塗られてしまうので、清書の線は丁寧に仕上げてください。
レイヤー指定(K3)は、その線や色がどのレイヤーに描かれているか調べるときに、カーソルを置いて、クリックすると自動的にレイヤーを探して教えてくれます。
範囲選択(K4)は、クリックした空間を点線で選択して、範囲外のところには線を描かないようにするため、厚塗りやブラシ塗りなど色を塗るときに飛び出ないようにします。
共通のショートカットキー
以下は、線画と色塗りともに共通しているショートカットキーです。
K5 | 用紙移動 |
K6 | 回転 |
K7 | 1つ進む |
K8 | 1つ戻る |
K9 | 選択解除 |
K10 | 保存 |
ホイール | ズーム |
用紙移動(K5)は、ズームをしたときに用紙がずれているときに自分が描きやすい位置にするために使います。
回転(K6)は、正面のままだと線が描きにくかったり、色を塗りにくかったりするときに回転させて自分が作業しやすいところに移動させます。
1つ進む(K7)・戻る(K8)は、やり直すときは、一つ戻り、戻りすぎた場合は、1つ進みます。
選択解除(K9)は、範囲を選択しているときに、その選択を無効にします。
保存(K10)は、作品を保存します。
まとめ
イラスト制作や動画編集、Unityでゲーム作成などクリエイティブな活動では、ショートカットキーやコマンドキーを頻繁に使うので、肩こりや腱鞘炎につながります。左手デバイスは、ショートカットキーやコマンドキーを何度も押さなくてよくなるので、導入するようにしましょう。
XP-Pen Shortcut Remote AC19は置いて操作、手に持って操作どちらでも使えて、高品質にも関わらず、学生にも簡単に手が届きやすい製品なので、ぜひ購入を検討してみてください。
左手デバイスの選び方
左手デバイスはゲームをする、クリエイティブな活動をする方は必ず導入するようにと強くお勧めします。
さらに、左手デバイスは置いたまま操作する据え置きタイプと左手に持って操作する手持ちタイプがあります。
据え置きタイプは有線でもそこまで操作に支障をきたしませんが、手持ちタイプは無線(BuletoothではなくUSBレシーバー)出ないと接続コードが煩わしくて、快適な作業ができないです。
個人的な意見ですが、左手デバイスは手に持って操作した方が使いやすいので、ぜひ無線の手持ちタイプをおすすめします。
左手デバイスが必要な理由
例えば、キーボード操作している際に、入力をミスしたときに直前の操作を取り消す操作は「Ctrl + Z」を使います。「Ctrl」と「Z」のキーはキーボード配列から近いので、左手の隣り合う指(親指・人差し指等)で簡単にできます。
しかし、直前の操作を繰り返す。つまり「Ctrl + Z」の前に戻る操作は「Ctrl + Y」を使います。
先ほどの「Z」とは違い、「Ctrl」と「Y」キーは離れているので手を伸ばしてといけません。
イラスト制作において、「CLIP STUDIO PAINT EX 」(クリスタ)を使っている人も多いですが、独自のショートカットキー、色相・彩度・明度「Ctrl + U」や全体表示「Ctrl + 0」があり、「Shift」・「Space」キーなど様々な割り当てがされています。
何度も左手を動かしていると、肩こりや腱鞘炎につながるので、左手デバイスを導入しましょう。
ただし、左手デバイスはiPadでは使えないようにPCではないと使えない製品もあります。
パソコンは、クリエイター・学問・ビジネスと用途によって、コストと性能を天秤にかけて決めます。
一般的にこれら3つの用途で使えるデバイスの選び方を紹介しています。