大学や企業ではWindowsが使われて、動画編集や作曲、プログラミングはMacというイメージが強く、「ビジネス・学問はWindows、クリエイティブはMac」と考える人が多いかと思います。
確かに、大学の生協が販売しているノートパソコンはWindowsで、PCを使用する授業ではWindowsを推奨します。
一方で、動画編集を生業としているYouTuberや音楽家、プログラマーがMacBookを使って作業をしているが多いことからこのイメージはあるかと思います。
そこで、パソコン(PC)を選ぶ際に、Windowにするか、Macにするか。悩まれる方多いでしょう。
ビジネスで使う。あるいはMacは高くて、クリエイティブなことをしないから消極的な理由でWindowsを選ぶ
クリエイターで、iPhoneやiPadで連携できる。カフェで使うとかっこいいなどでMacを選ぶ
理由は人それぞれだと思います。
私は、パソコンについて聞かれた場合、表に示した最低スペックを買うように指示します。
OS | Windows |
CPU | Ryzen5・core i5 |
メモリ | 8GB→16GB |
SSD | 256GB |
ただし、パソコンを使う人の中には、FPSのようなゲームがやりたくてPCを購入する人も多いので、以下のスペックでは、快適なプレイは難しいと思います。
配信やゲームをしない人は、このスペックで十分でありネットであれば、6,7万円で購入ができます。
パソコンを買うなら断然「ThinkBook」がおすすめ!
- TypeC充電ができる
- 起動と指紋認証が一体化しているため、高セキュリティー・パスワード入力不要
- LANケーブルが使用できる
- Ryzen5・メモリ8GB・ストレージ256GBで8万円台~(カスタマイズ可能)
一方でメモリは、CPUとSSDの組み合わせから、8GBであることがほとんどです。
ネットサーフィンや動画鑑賞、Office(word・パワポ etc.)だけならば、8GBでも十分です。
調べながら作業をするプログラマーや重いソフトを実行するクリエイターは16GBにするべきです。
とはいえ、16GBのメモリは、CPUのグレードも上がったPCになってしまうので、自分で増設することをおすすめします。
一方で、Macで同じスペックのPCを買う場合、最安値の「Mac Book Air 13インチM1」13万円になります。しかし、メモリは残念ながら8GBです。
メモリの増設は、Windowsでは簡単に行えますが、現行モデルのMacの場合はMacMiniしかメモリ増設ができないそうです。
参考:「Macのメモリ増設」
しかも、Macminiのメモリ増設は、パーツを分解する必要があるので、難易度は高いです。
したがって、メモリを上げたい場合は、公式にて+28000円でグレードアップできます。
このように、性能は、秀逸ですが、その分Macは高額でコスパは悪くなります。
ここまで、Windowsについて語り、Macを一度も使ったことがない自分が、クリエイターはMacを使わないといけないというのか解説します。
- WindowsとMacどちらを買うか迷っている。
- Macが必要な理由を知りたい。
ビジネス・学問はWindows、クリエイティブはMacのイメージは本当か
初めに述べた「ビジネス・学問はWindows、クリエイティブはMac」というイメージですが、これは、事実なのか。
答えは、否です。
ビジネスでのOS
現在の日本の企業は、Windowsが多いですが、続いて、iOS、MacOSとなります。つまり、現在のビジネスでは、どちらのOSも混在しているといえます。
参考サイト:「大企業で人気のOS(オペレーティングシステム)ランキング」
学問でのOS
では、学問はどうでしょうか。
私が所属する電気電子工学科では、研究の分野によって使用するOSが顕著になっています。
- 情報や通信、プログラミング系→Mac
- 半導体のような材料系→Windows
情報や通信、プログラミング系の先生の中には、10年以上のMacユーザーの人もいて、材料系の先生方は、Windowsが多いです。
このことから、学問ではWindowsということはありません。
むしろ、PCやITの研究者は、Macを使っている人が多いということが分かるかと思います。
クリエイティブでのOS
ここまでで、ビジネス・学問ではWindowsということはないと分かりました。
さて、次はクリエイティブなことはMacが優性かどうか考えていきます。
個人的には、こちらも、否だと考えています。
例えば、プログラミングは、本サイトで紹介している「Unity」や「Python」のソースコードはWindowsで動かしています。
動画編集は、以下に示したように無料で使用できる動画編集ソフトがあります。
編集ソフト | 対応OS |
DaVinci Resolve・ゆっくりMovieMaker | 両方 |
iMovie | Mac |
AviUtl | Windows |
作曲は、以下に示したように無料で使用できるDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)があります。
DAW | 対応OS |
Cakewalk by BandLab | 両方(Winのみかも?) |
GarageBand | Mac |
Domino | Windows |
有料ソフトの場合は、どちらでも使えることが多く、DAWの場合は、ピアノやベースなどの音源、EQなどのプラグインもどちらも対応している場合が多いです。
イラスト・デザインにおいても、「CLIP STUDIO PAINT EX (クリスタ)」やアドビをどちらのOSで動かすことができるので、絵師・デザイナーの方はどちらしか使えないということはありません。
画像編集も「GIMP」が両方のOSに対応しています。
このように、無料版、有料版いずれにしてもMac・Windowsどちらを使用しても、完成度は遜色ないもので、あとはクリエイター自身の腕になります。
したがって、クリエイティブにはMacと言うことはありません。
クリエイターのmac離れ
前項で、ビジネス・学問はWindows、クリエイティブはMacのイメージ上の話で、ビジネスだろうが、創作活動だろうが、関係ないと述べました。
しかし、「クリエイターのMac離れ」という話が浮上しています。
この意見は主にゲーム業界で活躍するプロクリエイターの方のもので、GPUやグラフィックボード(グラボ)に関してWindowsの方が性能やコスパの面で優れているために浮上したと考えられます。
現在のMacの性能は向上しているため、クリエイターのMac離れという風潮は薄れています。
コスパの面ではWindowsの方が良いですが、Macの秀逸なフォントの質からデザイン業、印刷業をされるクリエイターはMacを好む傾向があるでしょう。
したがって、クリエイターがMacを使っても不利になることはありません。
各自の目的と用途からOSを判断するべきです。
参考:「意外にもクリエーターに不人気のアップル、立ちはだかるエヌビディアの壁を崩せるか」
WindowsとMacどっちを選べばよいか?
ここまで、両方のOSに差はないことが分かりました。
では、購入はどちらを選べばよいか?
私個人としては、WindowとMacOSどちらも購入が最適解です。
むしろ、クリエイターとしてお金を得ようとするならば、両方ともほしいです。詳細は後述します。
しかし、前述した私が思う最低スペック(CPU:core i5 or RYZEN5、メモリ:8~16GB、SSD:256GB)で6、7万円。MacBookで数十万で、両方購入すると、おおよそ20万円必要になります。
初期投資が大切とはいえ、非常に手が出しにくい価格です。
私もMacOSを手元に置きたいですが、今は購入するほど余裕がないです…
なぜ、Windowsを進めるのか?
では、どちらか一方を選ばなければならなければ、個人的にはWindowsに軍配が上がります。
その理由はWindowsはシェア率が非常に高いです。
シェア率の高さは、情報量の多さを意味しています。
したがって、Windowsで使い方の分からないツールやトラブルに遭遇した時に、ネット検索ですぐに解決します。
また、学校での教育の現場や職場で使用するOSは、Macが増えつつもやはりWindowsの独壇場です。
Macユーザーの学生は、先生がMacを使ったことがないと自力で何とかするようにと指示されます。
一方で、Windowsの学生は、分からないことは先生がしっかりとサポートしてくれます。
逆に、Macを使用する先生は、Windowsユーザーにも手厚く指導してくれます。(大学がWindowsを指定しているため)
WindowsとMacでは操作性が違い、キーボードで操作するショートカットキー(Apple製品ではコマンドキー)が違います。
Macに乗り換えると、キーボード操作を新たに覚えなおす必要があり、使いこなすには時間がかかります。
日ごろから使い慣れている点でもWindowsを使うことが無難です。
WindowsユーザーもMacを使わないといけないのか?
しかし、Windows最強というわけではなく、Macにしかできないことがあります。
それは、Macの方がWindowsよりもビジネス、ユーザー獲得に大きく有利になります。
前述ではビジネスは、Windowsというイメージがあり、それは違うと否定しました。
しかし、クリエイティブなことでビジネスを考えるならば、Macを持っていないといけません。
個人的には、Macはクリエイティブに強いではなく、クリエイティブなビジネスに強いと加筆修正が必要です。
iPhoneやiPadのアプリ(ios)の作成はMacのみの特権です。
Windowsでは、iosアプリの作成はできません。
正確に言うと、Windowsでiosアプリのビルド(アプリ化)することはできます。
しかし、Windowsでは最終段階の「App Store」にアプリを出品することができないです。
日本のappleシェア率
電車の乗客、ショッピングモールやレストランなどの公共の場で見かける人たちはほとんどがiPhoneを使っています。
教育の場でもApple製品が使用されて、小学生から高校生はiPadを使った授業が当たり前という環境です。
さらに大学の学生はiPhoneとiPadの二刀流で授業に参加しています。
こんなにもAppleは皆に愛されていますが、いったいどれほどの人がAppleユーザーなのか数値で見ます。
スマホーiPhoneシェア率
AndroidとAppleの全体のシェア率は一進一退で、50%を前後しています。一見、AndroidとiPhoneどちらも変わらないように感じます。
しかし、シェア率を年齢別でみると話が変わります。
年代別にみると、iPhoneは女性10代(n=157)が最も多く84.1%、次いで女性20代(n=835)が70.2%、男性10代(n=157)が70.1%、男性20代(n=872)が57.0%となった。
MMD研究所
Androidは、女性60代(n=777)が最も多く64.1%、次いで男性60代(n=743)が60.3%、男性40代(n=1,213)が58.0%、男性50代(n=1,047)が57.0%となった。
つまり、高校生、大学生や新社会人に該当する10代、20代は、iPhoneの利用率が高いです。
年代別スマホシェア率、使用時間
年代別でiPhoneとAndroidに差があることが分かりましたが、このことがどんな影響を与えるのでしょうか。
次は年齢別でスマホ利用時間に注目すると、
スマートフォン利用時間を性年代別で見ると、男性の10代(n=113)~20代(n=259)が「3時間以上4時間未満」、30代(n=286)、40代(n=352)は「2時間以上3時間未満」、50代(n=296)は「1時間以上2時間未満」、女性の10代(n=110)が「4時間以上5時間未満」と「10時間以上」が同率の結果
2020年版:スマートフォン利用者実態調査
つまり、年齢が低いほど、スマホの利用時間が長いです。
スマホの利用時間が長いことは、それだけ何かしらのアプリを使っている時間が長く、
iosアプリを開発にも視野を広げなければならないことは明白です。
タブレット-iPadシェア率
スマホとパソコンでは不向きであるポイントをカバーし、中立に君臨するタブレットは、appleが過半数を有し、今後も多くの人から愛されることでしょう。
「BCNランキング」によると、タブレット端末市場でiPadの一強状況が続いている。22年1月のタブレット市場全体のうち、iPadシリーズは販売台数で62%のシェアを占める。一方のAndroidや他のOSタブレットは38%しかない。
iPad一強のタブレット市場で、実に40社以上が「iPad以外」のパイを争奪!
iPadはスマホのように何かを調べるために使うことは少ない傾向があり、講義のノートを取ったり、書籍やマンガを読んだりとSafariとは違った純正アプリ以外を必ず使うため、タブレット向けアプリの開発はユーザー獲得に必須です。
まとめ
ビジネス・学問はWindows、クリエイティブはMac
という考えはあまり実在せず、MacOSは、クリエイティブなビジネスには必ず必要になります。
Apple製品はアンドロイドと比べて、apple製品は高いですが、やはりiPhone・iPadは不動の人気を保持し、シェア率が低下することはないでしょう。
さらに、パソコン離れが多く、パソコンよりもスマホやタブレットがメインという人は多いです。
今後、アプリの開発をするエンジニアやプログラマーなどクリエイターはiosアプリを視野に入れなければ、大きく出遅れることになります。
iosアプリ開発のためにMac購入を検討するべきです。