【大学院】研究室選び、訪問の流れー事前準備からメールの例文を紹介

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理系、特に工学部は4年生になると研究室に所属して論文と発表をすることが卒業に必須になります。

さらに、機械・電気系の場合地方国立大学は7割、旧帝国大学は9割が大学院に進学をします。

どこの大学にもブラック研究室と呼ばれる学生の精神や人生を狂わせる組織が存在します。

ブラック研究室の特徴
  • バイトやインターンなど学生の行動を制限
  • 学生を雑用扱いして、自分のやりたい研究をさせてくれない
  • 研究の相談に対応してくれない
著者の体験談
著者の体験談

「大学に泊まり込みはブラック」ーこれは微妙。
確かに教授の補佐ばかりで泊り込まないとゼミに間に合わないは危険。
大切なのは、自分がやりたい研究ができるかどうか!

失敗しない研究室選びには、研究室訪問が重要です。
多くの人が3年間も研究室で過ごすので、研究室は慎重に選ぶべきです。
本記事では、事前準備から研究室へのメールの送り方、質問内容など訪問前の手続きを紹介します。

研究室訪問のタイミング
  • 進学前
  • 試験に受かったが、配属先が第2志望(所属・訪問したことがない)

後者は、特に外部の人。自分の大学の院でやりたい研究をするか、ネームで選ぶか

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研究室探し

初めにすることは、研究室探しです。

基本的に研究室はどの大学にも、10~20講座あります。
したがって、すべての研究室に訪問することは現実的ではないです。

訪問先を決める方法は、自分がやりたい研究から考えるようにしましょう。

研究室探しのチャート
  • Step1
    どんな研究をやりたいか授業(主に必修)・学生実験から考える

  • Step2
    研究室を大学の枠を超えて調べる
  • Step3
    教授の研究・経歴を調べる
  • Step4
    キーワードを見つける

研究テーマを見つける

大事なことは、自分がどんな研究をしたいか。

今までは、講義も含めて先生が作った指導書で実験を進めてきたかと思います。
しかし、研究室では誰も知らない・教科書にも書いてない(世界の研究者が仮説の段階)現象を説明します。

したがって、この研究楽しい・もっと追求したいと思えない分野を1年間も研究することはかなり苦しいことになります。

著者の体験談
著者の体験談

学部生の授業・実験に魅力を感じなかったら、院進せずに就職することも1つの道
電験3種は、就活でも転職でも有利な資格です。

突然、自分の興味がある研究テーマといわれても、研究室に配属される前では出てこないはずです。
おすすめは学生実験で印象に内容を自分の通う大学のHPから探してみることです。

一方で、「半導体」・「超伝導」・「AI」など世間の話題や関心のあることがあれば、そこから探してみることもおすすめです。

もし、自分の大学以外に関心のある研究をしている場合は外部受験も1つの手です。
「学歴ロンダリング」と揶揄する人がいます。
個人的な意見を言えば、大学院は研究機関なので自分のやりたい研究をするべきです。

ほとんどの旧帝国大学は、過去問をHPで一般公開していて誰でも入手できます。
言い換えれば、やる気がある人を受け入れてくれます。幅広い視野で研究室選びをしましょう。

外部の人はいじめられると心配する人もいるかもしれません。
先輩や教授も共同で研究する仲間なので、無礼な行為をせず、マナーを守れば分からないことも易しく教えてくれます。

教授の背景を調べる

自分が配属されたい研究室を見つけましたら、訪問のアポを取るためにメールを送ります。
後述するメールのテンプレート(雛型)で言及しますが、メールを作成前に教授の経歴を調べるべきです。

教授について調べることで、メール作成・訪問日当日に役立ちます。
さらに、なんか違うという事故を未然に防ぐことができます。

検索エンジンで教授の名前を入力すると、KAKENなどでヒットします。
教授たちは研究費助成を得るために機関に研究課題を提出します。
審査の結果、資金(基盤研究(A)/(S)など)で研究をします。

提出される研究課題で教授がどんな研究をしているか読んでみます。
大学HPの特設ページにもキーワードはあるので確認しましょう。

研究室訪問時(学部3年・4年)時点では何を言っているのかさっぱりだと思います。
一方で内容に興味を感じれば、メール・訪問時に言及してみてください。

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就活ではガクチカ(学生生活で力を入れたこと)が重要です。

一般的なガクチカ
  • バイト
  • サークル活動
  • 勉強
  • 研究(大学院生)

これらガクチカでも評価はされますが、
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メールを送る

研究室探しのチャートを辿ったので、教授にメールを送信します。

教授に授業のこと以外でメールを送ったことがない。
外部の場合は初対面になりますが、勇気を出して堂々とメールを送りましょう。

ただし、数年間はお世話になる場所なので、失礼のないようにメールを書きます。
先生・研究室先輩の時間を割いて自分がもらっているということは忘れないように。

メールで必須な内容
  • 自分の身分(大学名・学年など)
  • 研究している(or したい)内容(キーワード)
  • 他大学を受け入れているか(外部生のみ)
  • 訪問可能な日程

メールのテンプレ

件名○○研究室へ訪問依頼
本文○○先生

突然のご連絡失礼いたします。
○○大学×学部××学科△年、XXと申します。
(○○大学△△研のXXと申します。) ※研究室に入った4年生

【1】

以下の日程でお時間をいただくことは可能でしょうか。
・x月y日z時~
・X月Y日Z時~

上記の日程でご都合がつかないようでしたら、ご連絡ください。

お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡お待ちしております。
何卒よろしくお願いいたします。
【1】
(内部未定)
私は来年度から研究室に所属し、貴研究室の研究内容に興味を抱きました。
そこでお話を伺いたく、研究室訪問をさせていただきたいです。
【1】
(内部確定)
私は来年度から貴研究室に配属されます。
そこで研究室の様子や研究内容を伺いたく、研究室訪問をさせていただきたいです。
【1】
(外部)
私は来年度から研究室に所属し、半導体の研究をしたいと考えています。
貴研究室のHPで研究内容を拝見して、○○(キーワード)に興味を抱きました。
博士前期課程は貴研究室で○○の研究することを望んでいます。

そこで伺いたいのですが、貴研究室は他大学からの学生を受け入れておりますでしょうか
募集しているようでしたら一度研究室を訪問させていただき、雰囲気や研究内容ついてお伺いしたく存じます。

自分が何者なのか明かしてください。大学名や学年なども同時に示してください。
研究室に所属している人であれば、研究室名も添えると良いでしょう。

内部生でまだ研究室を決めていない、内部生で配属先が決まっている、外部生3つのパターンにメールのテンプレートが変わります。

特に外部生の人は、研究室にたどり着いたことや自分がその研究室に進学したい理由・意志を簡潔に書きましょう。

メールは伝えたい内容を分かりやすく手短にすることが一般的です。
長すぎるメールは、伝えたい意図を誤って取られる可能性があります。

個人的に最も大切なことは、「他大学募集可能な研究室」であるかです。
研究室HPを閲覧すると、研究室はつ4つに分かれます。

B4M1M2D(研究生含む)教授・秘書
パターン154531~5
パターン2588151~10
パターン30001010
パターン410001

ほとんどの研究室(パターン1)は、各学年に5名程度、博士が数名、教授・秘書が数名構成です。
大所帯な研究室(パターン2)は、修士、博士が多くなります。

注目は、パターン3、4です。
博士しか受け入れていない。(ほぼ社会人向け)
学部生1人、ぼっちで教授と1対1になります。

この構成は、旧帝の研究室は顕著です。

要するに、パターン1は受け入れ可能、パターン2は大歓迎、パターン3・4は見込みが低いです。

受験をする前には、外部大学でも所属資格はあるかメールの時点で確認してください。

日程は、自分が都合の良い日を幅広く提示することを推奨します。
やり取りを3往復程度しないといけなくなるので、忙しい教授からすると、いつでもよいは困ります。

したがって、双方の準備を含めて、メールを送る3日後~2週間後の間がおすすめです。
日時は、10時~16時の平日ならば、学生も研究室に行き来するので、その間にしましょう。
遠くから訪問する場合は、午後以降がおすすめです。

教授からのメールの返信

教授から返信があった場合は、すぐに返信をしましょう。

本文○○先生

○○大学×学部××学科△年、XXです。

ご多用のところ、お返事してくださりありがとうございます。
それでは、x月y日z時に研究室に伺わせていただきます。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

※教授にメールを送信して、3日~1週間たっても返信がない場合は催促メールを入れましょう。

訪問当日のメール

メールのやり取りをしてから研究室へ訪問するまでに何日か経過するので、教授が研究室訪問があることが忘れていることがあります。

したがって、訪問する当日にもメールを送ってください。

件名本日の研究室訪問について
本文○○先生

○○大学×学部××学科△年、XXと申します。

x月y日にご連絡した通り、
本日X月Y日のZ時ごろに研究室に伺わせていただきます。

交通機関で移動するため、万が一の際にはお電話させていただきます。
本日は、よろしくお願いいたします。

バスや新幹線で移動する場合は、何かしらのトラブルに遭遇することがあります。
トラブルによって遅れるときは、すぐに電話して状況を説明してください。
対応を怠ると教授を待たせることになり、今後の関係が悪くなります。

予測できないトラブルには、先生方も寛容に対応してくださります。

研究室訪問当日の質問内容や動きを紹介します。

お礼のメール

研究室に訪問した後は、必ずお礼のメールを入れてください。
そこの研究室に進学するしない関係なく、マナーとして送りましょう。

お礼のメールは、午前なら当日の午後までに、午後なら翌日の午前中までに送りましょう。
また、夜遅く(目安:20時以降~)や休日にメールを送るのは、失礼かつ見落とされやすいので避けてください。

しかし、金曜日午後の場合は月曜日よりも土曜日に送ることが良いかもしれません。
ただし、休日なのでマナー違反だということを重々承知してください。
「(土日に)お休みのところ、失礼します。」と一言添えた方が丁寧です。

著者の体験談
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土曜日も研究室にいる先生はいるので、「お休みのところ~」は失礼?

件名研究室訪問のお礼
本文○○先生

※お休みのところ、失礼します。
○○大学×学部××学科△年、XXと申します。

本日(/昨日)はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
○○先生や先輩方から研究内容や設備を紹介をしていただき、半導体について理解を深めることができました。

【研究室訪問の感想】
貴研究室で研究をしたいという気持ちがより一層強くなりました。

また、院試やゼミに関する質問に対しても丁寧に答えていただき、改めて感謝申し上げます。
自分の進路を考えるとても有意義な時間になりました。

試験に合格し、貴研究室に所属した際には、
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

また別の機会にご相談することもあるかと存じますが、
その際にはお力添えいただければ幸いです。

以上、今後ともよろしくお願いいたします。

重要なことは、【研究室訪問の感想】でこの機会で何を得たのか。
理解したことをしっかりと伝えてください。

メールのやり取りは、最後自分で終わるというルールがあります。
お礼メールの返信がある場合は、返信の返信をしましょう。

本文○○先生

○○大学×学部××学科△年、XXです。

ご多用のところ、ご丁寧にお返事をいただきまして、ありがとうございます。

改めてメールにて確認させていただくこともあるかと存じますが、
その際にはよろしくお願いいたします。

まとめ

大学院レベルであれば、偏差値はあまり関係なく、どこであっても研究成果や就職先は満足いくことでしょう。

しかし、国からの研究費は大学名に依存するので、旧帝、地方国立、私立では全く異なります。
さらに、旧帝の研究室には自分が使っている企業と連携して研究を進めていることも多いです。

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