【Unity】Android版のビルド設定、インストール手順

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本記事を読むと以下の実行ができます

スマホ(タブレット)とPCでクロスプレイを実行する。

従来のゲームは、5000円程度で購入して、それを遊ぶということがメジャーでした。
しかし、スマホゲームによってゲームは無料で遊ぶものという概念を作り出しました。

スマホゲームが過熱して10年以上経ちましたが、未だにその人気は健在で、ソシャゲの課金も下火になることはありません。

スマホが生活の一部になった今、UnityでPCだけではなく、スマホを作れるようになるべきがあります。

本記事は、Androidのプラットフォームでビルドして、Android端末にゲームをインストールする方法を紹介します。
その後、PC版のゲームと連携するクロスプレイについて紹介します。

本記事は次の人におすすめ
  • Unityでマルチプレイゲームを作りたい。
  • Androidのゲームを実機インストールしたい。
  • PCと通信対戦できるようにしたい。
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Android端末にゲームをインストール

Unityを扱う人の多くは、ビルドするプラットフォームはPCあるいはWebGLが多いかと思います。
しかし、プラットフォームが異なるファイルをスマホにコピーしても起動できません

PC、Android、iOS(iPhoneやiPadなど)、Webゲームをそれぞれのプラットフォームでビルドするには、対応したモジュールをインストールしなければいけません。

これらモジュールは、各々1.8GB~2.0GB程度必要になります。
したがって、Unityを開発するストレージは十分に余裕を作るか、SSD・HDDを増設してください。

本記事では、Android開発で説明を進めていきますが、iOS版でも同じように同じ手順で進めてください。

  • Step1
    Unity HubでInstallsを選択

  • Step2
    プラットフォームを変更
  • Step3
    各種項目を変更
  • Step4
    プロジェクトをビルド

モジュールのインストール

  • Step1
    Unity Hubを開く

  • Step2
    Installsを選択し、モジュールを追加に進む
  • Step3
    Android Build Supportを選択し、インストール

Build SettingでプラットフォームをAndroidに変えようとしても、変えることができません。

No Android module loadedーとあるように、専用のモジュールをインストールしていないためです。
画面の「Install with Unity Hub」でハブを開く。あるいは、直接ハブのウィンドウまで遷移してください。

Projectsの直後にあるInstallsに進んで、Unity LTSの歯車マークを押してください。

Add modulesのPLATFORMSからAndroid Build Supportにチェックを入れてください。

Continueに進んで、インストールを開始してください。
インストールの時間は相当かかります。気長に待ってください。

チェックマークとInstalledが表示されると、正常にインストールが完了しました。

インストール完了後、Build SettingでAndroidの項目が選択できるようになります。

スマホ・タブレット用の画面を作成

  • Step1
    PC用のシーンをコピー

  • Step2
    ビルドセッティングを開く
  • Step3
    プラットフォームをアンドロイドに変更
  • Step4
    コピーしたシーンをメインカメラを移動

PC版とスマホ版の通信対戦ークロスプレイをするには、PC用に作成したゲームをスマホの画面に対応させなければいけません。

しかし、PCとスマホでプロジェクトを別々に立ち上げると労力がかかります。
また、座標を揃える必要があるマルチプレイでは課題になります。

本記事では、シーン遷移を利用して、特定のシーンだけでビルドする方法でクロスプレイを実現します。

使用しているプレハブは、Blenderで作成しています。
以下の記事で、UnityにBlenderのマテリアルを入れる方法を紹介しています。

ProjectウィンドウでSceneフォルダーを選択して下さい。
フォルダー内には、デフォルトでSampleSceneという現在作成しているシーンが保管されています。
このシーンをコピーして貼り付けをください。

複製されたシーンに移ってください。(PC1→Androidに変更しています)
セーブしていない場合は、メッセージウィンドウが出てくるので、セーブして進んでください。

画面の比率を変える前に、Build SettingでAndroidへSwitch platformで変更してください。

変更後、GameウィンドウのFree aspectを選択すると、多くの画面サイズが出てきます。
基本的にサイズは対応することになります。ここでは、「1280×720 Portrait」で進めていきます。

画面比率とUIの配置を紹介しています。

変更すると、ゲームビューが見切れてしまうので、HierarchyウィンドウでMainCameraの座標を変えてください。


前述したようにこのとき、プレハブの移動は座標がずれるので、動かしてはいけません。

プラットフォーム・設定を変更

ビルドするAndroidアプリを正常に動かし、Google Play Storeに出品するには、PlayerSettingsで各種設定を変更しなければいけません。

  • Step1
    アプリケーション名

  • Step2
    パッケージ名
  • Step3
    ビルド設定
  • Step4
    ターゲットアーキテクチャ
  • Step5
    インターネット接続
  • Step6
    ストリップエンジンコード

アプリケーション名

初めに、作成したゲームの名前を変更する方法です。
こちらは、変更しなくてもゲームの挙動が不安定になることはありません。

しかし、出品を考えている人や色々なゲームを作っている人は名前を変えることをおすすめします。

PlayerSettingsからProduct Nameを変更してください。
ここでは、Online-Androidとします。

パッケージ名

Other Settings 内の IdentificationでPackage Nameを変更します。

こちらは、デフォルトのままだとビルドエラーになるので、変更は必須です。

名前の決め方は、ドメインネームとアプリ名が一般的です。

  • com.<company-name> で始めます。例えば、正式な Unity パッケージの 1 つは “com.unity.timeline” という名前です。
  • UI に表示したい場合は 50 文字以下にしてください。UI にパッケージ名を表示する必要がない場合は 214 文字以下に制限してください。
  • 小文字、数字、ハイフン (-)、アンダースコア (_)、ピリオド (.) のみを使用してください。
  • ネストされた名前空間を示すために、名前空間に追加のピリオドのサフィックスを加えてください。例えば、 “com.unity.2d.animation” や “com.unity.2d.ik” など。
パッケージの命名 – Unity マニュアル

ビルド設定

同じく、Other Settings内のConfigurationでScripting BackendIL2CPPに変更します。

アプリゲームでもチート行為というものがあります。
チート行為は、ゲームのセキュリティ問題に関わることなので、改造されないようにIL2CPPに変えてください。
※変更例は、以下のインターネット接続にて表示しています。

IL2CPP を使用すると、Unity プロジェクトのパフォーマンス、セキュリティ、プラットフォームの互換性を向上させることができます。

IL2CPP – Unity マニュアル

ターゲットアーキテクチャ

アプリのビットを決めるものです。

Other Settings 内のConfigurationでTarget Architecturesを決定できます。

64bit版としてリリースするには、ARM64にチェックマークが必要です。

※変更例は、以下のインターネット接続にて表示しています。

インターネット接続

Androidデバイスをネットワーク接続をします。

この設定をしないとインターネット接続、要するにマルチプレイができません。

Other Settings 内のConfigurationでInternet AccessをAutoからRequireへ変更します。

ストリップエンジンコード

IL2CPPでビルドするとき、不要だと判断したコードを破棄してアプリケーションの容量を軽量化します。

一般的には、推奨されていますが、アセットバンドルは利用関係なく削除されます。

Other Settings 内のOptimizationでStrip Engine Codeのチェックを外してください。

If this is enabled, unused modules and classes of the Unity Engine codebase will be removed in IL2CPP builds. This will result in smaller binary size. It is recommended to use this setting, however, you may want to disable it if you suspect this causes issues with your project.

PlayerSettings.stripEngineCode – Scripting API

プロジェクトをビルド

プラットフォーム・設定を変更したので、プロジェクトをビルドします。

JDK not found

JDKがないと警告文のウィンドウが表示されてビルドができない場合があります。

それは、「OpenJDK」と「Android SDK & NDK Tool」のモジュール2つをインストールしていないからです。

これらをインストールすると、問題なくビルドできるようになります。

出力ファイルはPCとは異なりapkファイルとフォルダーの2つのみです。
自分が分かりやすいところに保存しましょう。

思い通りのゲームが作れない

Unityでゲーム開発しているけど完成しない。
技術的な壁や知識不足が原因で、思い描いたゲームを実現するのは難しいです。

しかし、Udemyは動画で実践的なゲーム開発を解説していて、
購入した講座は再生・停止・スキップなどが可能なオンデマンド形式なので、
専門的な内容を自分のペースで学習できます。

Udemyの特徴
  • プロのエンジニアによる講習が受けられる
  • 自分のペースで学習を進められる
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Unityの機能を網羅したいや作りたいゲームがある人はUdemy学習を取り入れましょう。
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容量不足を解消

Unityのプロジェクトは1.5GB~3.5GBと大きく、クリエイターはHDD・SSD増設が必要です。

価格耐久性静音性読み書きサイズ
HDD
SSD

注目点は、HDDは安価だけど壊れやすい。SSDは丈夫だけど高価。
したがって、データの持ち運びをしない場合はHDD、持ち運びする場合はSSDがおすすめです。

  • 据え置きHDD
  • 外付けSDD
  • 内蔵SSD

ぜひ、あなたのクリエイティブな作業環境に兼ね備えたストレージをお役立てください。

Android端末の操作

ビルドしたapkファイルをAndroidデバイスにインストールして実機テストします。

  • Step1
    PCと端末をUSB接続

  • Step2
    apkファイルをコピー
  • Step3
    Androidデバイスを操作してapkをタップ
  • Step4
    インストールの確認に従う

パソコンと端末をUSBケーブルで接続してください。
認識されない場合は、端末でファイル転送の許可を下していない可能性があります。

PCでデータ転送が認識しましたら、apkファイルをデバイスにドラッグ&ドロップでコピーしてください。
保存先は、端末のストレージ・挿入しているSDカードどちらでも良いです。

ここまでがPCの操作で、以降はAndroidデバイスの操作になります。

ファイルマネージャーを開いて、項目のアプリに進んでください。

アプリのインストールファイルに先ほどコピーしたプロジェクトが表示されるので、選択してください。


コピーしたアプリをタップすると、インストールの確認できます。


指示に従ってインストールしてください。

不明な提供先からのインストールを許可する

apkファイルのインストールをしようとすると、安全ではないアプリとしてブロックされます。
したがって、インストールの許可を出してください。

これは、Google Play Store以外からアプリを入れるとトロイの木馬の疑いがあるため表示されます。

ここまでの手順によって、実機でゲームを開くことができました。

タブレット(スマホ)の魅力は、特徴に合わせて縦型、横型でゲームができることです。
ステージが見切れてしまいますが、横にするとすべて入ります。

PC版とスマホ版のクロスプレイ

Androidデバイスでゲームをインストールができました。
ここからは、PC版とのクロスプレイをできるようにします。

方法は単純で、PUN2を使うことでクロスプレイはできます。

PUN2の使い方は、非常に簡単でPhotonアカウントを作成して、アプリケーションを立ち上げて、アセットをインストールします。
サーバーの管理や設置など難しい設定は一切不要です。

マルチプレイゲームを作りたいならば、インストールをおすすめします。

Photonを追加したPC版とスマホ版のゲームをビルドしてください。

ビルド後、双方でゲームを起動すると、クロスプレイができます。
このように、Photonを使えば、特別な操作は必要ありません。

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まとめ

スマホ版・PC版でクロスプレイするには、Photonを使うことが最も簡単でおすすめです。
Photonを使えば、面倒なサーバー構築・管理などが不要で、特別な設定をしなくてよいです。

UnityでAndroidやiOSのゲームを作成する場合、モジュールをインストールする必要があります。
UnityHubでインストールすると、ビルドできるようになります。

PC版として作ったゲームのシーンをコピーして、それをデバイスに対応したアスペクト比に変えることでスマホ版ゲームを作成します。

このとき、プレハブが画面から切れる場合は、MainCameraで視点を動かしてください。
決して、プレハブの座標を

この記事を書いた人

プロフィール

アリッシア

                 

大学4年間で何か胸を張れるスキルを身に着けたくて当サイト運営を始めました。
現在、大学院に進学するか就職するか迷いながら勉強しています。
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